手元にあるバーチャルアナログ (VA) シンセ(ほとんどCubaseの付属品)の波形比較。
なるべくフィルタとかエフェクトは切って、素の鋸(のこぎり)波や矩形波を出す感じで、110Hz, 440Hz, 1760Hz の順に鳴らしている。
Waldorf A1
Cubase SX3についていたシンセ。シンプルで素晴らしいシンセだったのだが、Cubase 4からはなくなってしまった。32bitプラグインなので最新のCubaseではもう使えない。あと、32bit時代のCubaseを使っても、手元のWindows 10だとGUIが表示されない(音は出る)。理由は不明。まあ、付属しなくなったのが15年前の話なのでしょうがない。
(Mac版はPowerPCバイナリなので、新しい環境で動かすのはもっと難しい。というか無理。)
実は、フィルタを完全に切る方法がわからない(存在しない?)。カドのとれた波形はそのせいもあるかもしれないけれど、何か独特な味付けがある(気がする)。
Monologue
SteinbergとWizooが協業していた時代の製品で、Cubase 6まで付属していたらしい(気づいたらなくなってた)。これも32bitプラグインなので(以下略
なお、KORGの同名シンセとは無関係。
使っていた頃は気付かなかったけど、ものすごいDCオフセットがある?(何かの不具合を踏んでいる?)
それを除けば素直な波形。ギブズ現象っぽいヒゲ(だけど非対称)が強く出ているけど。
Prologue
Cubase 4から付属しているが、当時は、これが入った話題より、A1がなくなった恨み節の方が強かった感。最新のCubaseにも付属している。
なお、 KORGの同名シンセとは無(略
GUIが好きじゃなくてあんまり使ったことがないけれど、改めて使ってみると、音は悪くない。
Retrologue
最近のCubaseに付属していて、単体売りもしている。
波形はPrologueに似ているけれど、ギブズ現象っぽいヒゲはあまり出てない。
HALion
元はサンプラーだけれど、HALion 4から総合音源化したおかげで、VAシンセとしても使える。サブセットのHALion Sonicでも、VAシンセを使っているプリセットを呼び出してから編集すれば使えるらしい。更にサブセットのHALion Sonic SEはCubaseに付属しているけれど、こっちは音作りできない。
今回挙げた中では一番(唯一?)、理論上の正しい鋸波・矩形波(に近いもの)を出力している。音の良し悪しとはまた別だけれど。
Monologue, HALionが「正しい」波形寄り、A1, Prologue, Retrologueがアナログ回路の(充放電で作る)波形を模した感じだろうか。
続く、かどうか不明。