真のゲーミングPC(?)は光らない

使い古されたネタだけど、ゲーミングPC(中古)買った。

SEGA ALLS MX2.1

ロゴシールに傷が入ってるのは残念

比較的最近のアーケードゲームの中身。でも、JAMMAとかJVSとかは関係なさそう。

昔(アーケードゲーム黎明期)は、ゲーム開発と言えばハードウェアも含めての開発だったようで、どれも独自の基板(ときどき流用)だったのが、ソフトウェア (ROM) 入れ替えを前提にしたシステム基板になり、家庭用ゲーム機をベースにした基板を経て、現在の主流はPCをベースにした基板というか、ほぼPCそのものになっている模様。

ゲームのために作られたPC、すなわち真のゲーミングPC!

……とはいえ、当然中身を解析とかされないように対策されていて、PCとして使うにはいくつかハードルがある。

中身のOSは組込み用のWindowsらしいけれども、専用のソフトウェアが起動するのを止められないので、そのままWindows機として使うことはできない。(そして専用のKEY CHIPがないのでエラーで止まる。まあたぶん、KEY CHIPがあっても(ネットワークとかの関係で)ゲームはできないと思う。)

放置していると最後にエラーが出て止まる

潰してWindows等を再インストールしようにも、USBドライブ等からの起動はできない。設定を変えようにも、BIOSパスワードがかかっている。(別のPCでWindowsをインストールしたSSDを用意すれば起動はする?)

幸いMX2.1のBIOSパスワードは、良く知られているMX2のと同じだったので突破。(しかし、普通は中古でしか買えない、ということは前のオーナーがパスワードいじってる可能性もあるわけで、MX2/2.1ならOKとは言えない。)

ダメならマザーボード交換するくらいしかなかったですね。

左に電源、中央に板が渡されてその上にSSDとHDDとKEY CHIP用USB、板の下はマザーボードで右にグラボ等

それ以外に、普通のPCとして使う場合の難点を列挙しておくと:

  • 内部へのアクセスは良くない(フタ開けるだけでネジ8本とか)
  • 3.5インチとか光学ドライブ用のベイはない
  • 置くための足とかはない
  • スペック重視の高価な部品はあまり使われていない(耐久性重視?)
  • そもそも(10年までは行かないが)5年以上前のスペック
  • マザーボードやSSDは産業用で若干(かなり?)癖がある
  • 七色に光らない
    などなど

「だが、それがいい」と思える人、自分で対処できる人ならまあまあ良いのではないかと。同程度のスペックの中古PCよりは安かったです。

スペックはそこら中に載ってるので、目新しい情報はないですが:

  • Intel(R) Core(TM) i5-8500 CPU @ 3.00GHz, id 0x906ea (6 cores)
  • Intel ACPICA 20221020, OemId <GBT ,GBTUACPI,01072009>, AslId <AMI ,00010013>
  • Intel Core 8G (S) Host Bridge, DRAM (rev. 0x07)
    • DDR4 16 GB (Micron PC4-2666, 8 GB ×2)
  • IT8786 Super IO(NS16550A互換シリアル ×4)
  • Intel Core 6G PCIe x16 (rev. 0x07)
    • NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti (rev. 0xa1)
    • NVIDIA product 0099 (HD Audio Controller)
    • NVIDIA product 1aec (rev. 0xa1) (xHCI,未使用?)
  • Intel UHD Graphics 630 (rev. 0x00)
  • Intel 300 Series USB 3.1 xHCI (rev. 0x10)
    • usb – uhub
      • port 1
      • port 2
      • port 3
      • port 4
      • port 5 (KEY CHIP)
  • Intel 300 Series SATA (AHCI) desktop (rev. 0x10)
    • channel 0 – GBDriver GS1 (TDK, 120 GB SSD)
      (特殊な仕掛けがある(?)ようで、初期化して使うとかは無理かも)
    • channel 1 – WDC WD5000LUCT-63RC2Y0 (WD, 500 GB HDD)
    • channel 2
    • channel 3
  • Intel 300 Series PCIe (rev. 0xf0)
    • RealTek 8168/8111 PCIe Gigabit Ethernet (rev. 0x15)
      • RTL8251 1000BASE-T media interface, rev. 0
        (ゲームで使わない(×が付いている)方,デバイスとしては使える)
  • Realtek ALC888 (HD Audio Controller)
  • I219 V (7) Ethernet Connection (rev. 0x10)
    • i217 10/100/1000 media interface, rev. 6(ゲームで使う方,LAN1)
ミニタワーPCくらいのサイズ感

んで、元は何のゲームだったのか不明なんだけれど、貼ってあるシールに書かれている番号「849-1010」を検索して出てきたのは:

meityromantic(メイティロマンティック)

……!

プリクラだった。ゲーミングPCじゃなかった……。

(本当にこれがそうかは不明)



「『多数の若い女子が自撮り加工に使ったPC』という新たな付加価値が」
「おっさんキモい」