FMとSSGの音量比

これも(厳密な計測はできてないので)コミケの本から削ったネタ。

OPN, OPNAは、SSGの出力がFMとは独立したアナログなので、FMのディジタル出力をD/A変換した後にミキシングされる……というのは良く知られた話。

なので、機種によって音量比がまちまちなんですよね。

PC-8801シリーズは内蔵にせよ外付けにせよ、FM1chの最大振幅を1としたとき、SSG1chの最大振幅が0.5~0.55くらい。(音量感は音色によって違うので、振幅の比です。)

PC-8001mkIISRはPC-88に近いけれど少し大きい(0.6くらい)らしい(未確認)。

PC-9801シリーズは、PC-88と比べるとSSGの振幅が半分くらい(0.25~0.3)になっています。ただし、PC-98DOはPC-88寄りの設定になっているとか(未確認)。

SSG出力がディジタルになったYMF288 (OPN3-L) では、データシートに0.25と明記されています。

メガドライブのOPN2 (C) はそもそもSSGがなくて別チップのDCSGが載っていますが、音量比はPC-98系に近いようです。細かいことを言うとボリュームカーブが違うらしいですけど。

こうしてみると、PC-88(と80)系だけが、初期ゆえの異端ということになるでしょうか。

そんなわけで、PC-98系その他で作られたと思しきMMLをMUCOM88で鳴らす際には、D, E, FチャンネルにV-2とか書いてやると良さげです。