サッカーの思い出

ただの自分ガタリで内容はない。


ワールドカップは1試合も観ていないが、盛り上がっていることだけはTwitterタイムラインで知っていた。

今の私がどういう人物かを知っている人には想像がつかないと思うが、中学生の時にサッカー部に所属していた。なので、割とルールとかは熟知している。でも、あまり良い思い出ではないのでサッカーの試合を観る気にはならない。まあ、トラウマとかではないので、強引に観戦させられたからどうにかなるとかではないけれど。

入部した理由は、当時の友人らのうち1人に強く誘われたから。当時から運動音痴だったので、戦力として期待されていたわけではないと思う。意図があるとすれば引き立て役が欲しかったか。でも、中学生なので特に深い意味はなかったのかもしれない。

その友人は円らな瞳ですり寄ってきて、そして悪気なく災いをもたらすタイプの人間だった。他の友人の秘密を、さらに尾鰭をつけてバラすとか。もっとすごい事もしていたが、匿名であっても書かない方がいいやつだ。いまなら絶対に近づかないが、まあ中学生だったので。

友人らがサッカー部に入ったのは「キャプテン翼」の影響だったようだけれど、当時の私は読んでなかった(大学生になってまとめて読んだ)。それで、当時交わされていた固有名詞(作戦名とか必殺技名)はよくわかってなかった。まあ、キャプテン翼だけでなく「男の子のスポーツ」が野球一辺倒から変わりつつあった時代ではある。

入部してしばらくは、グラウンドの外周をひたすら走らされていたと記憶している。いわゆる、「ボールに触るのはまだ早い」というやつ。まあ、全員でボール蹴るほどグラウンドが広くなかったのもある。

走っているときに水を飲みに行った子が、上級生から殴られていたのを見たことがあった。我慢が美徳というか、水を飲むのはサボり扱いである。現代の基準だと、炎天下で水分を補給することを咎めるとか、サボってるから殴るとかも含めて、何重にもおかしいわけだが。ちなみに、私もこっそり抜けて水を飲みに行っていたが、上級生(や上級生にチクる同級生)の目を逃れる方法を編み出していた(自慢にはならない)。

学年が進むと、対外試合に出るレギュラーメンバーとそうでないメンバーは何となく固定されていた。現在の部活動でもそういうものかもしれないが、顧問の先生は特にどういう基準で選んだという話もせず、何かを頑張れば試合に出してやるみたいな話もしなかった。というか、最初から一部のメンバーにしか指導をしていなかった。

当然、試合には一度も出なかった。健康づくりには寄与していたかもしれないが、特に得たものがあるという気はしない。

その途中の何年生のときだったか忘れたが、他の中学のメンバーと争いが起きたことがあった。果たし状的なものがやりとりされて、両校のメンバーが鉄パイプだか金属バットだかを持って河原かどこかに集まっていたらしい。ところが、当事者の誰かが(それが格好いいと思ったか何かで)事前に予定を無関係の同級生女子に喋ってしまったらしく、それを聞いた子は怖くなって「もしもしポリスメン?」を実行。無事、抗争は勃発することなく補導されたらしい。私は、すべてが終わった後で「そういうことがあった」と聞いた。まあ、戦力にならんし誘わないよな。

そのとき、凶器準備集合罪というのがあるのを学んだ。

そんなことがあっても、少し後には普通に部活動していたのだから、おおらかな時代である。さすがに当事者はこっぴどく怒られたと思うけど。

おわり